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[無視]冬虫夏草が笑ってる#104
冬虫夏草が笑ってる#103
2009/10/03 Sat 22:31:09 [edit]
コーチ、いつも厳しく、そして優しかったコーチ。
初めて会ったときのこと、今でもはっきり覚えています。
わたしの顔を見るや否や、じゃがいもみたいな顔だからあだ名ポテトな、と言ったあなたの顔、猿みたいでしたね。
自動販売機でジュースを買うとき、なぜかいつも130円入れて10円おつりを出していましたね。
オレンジジュースを頑なにみかんジュースと呼び続けるその姿勢、ある意味素敵でした。
北海道に行ったとき、マフラーも手袋もしているのに、上だけ七分袖のそのセンス、私には真似できる気がしません。
七分袖のダウンジャケット、初めて見ました。
コーチ、あなたは私に何かを教えてくれたわけではないけれど、高知県出身のあなたは、間違いなくコーチでした。
初めて会ったときのこと、今でもはっきり覚えています。
わたしの顔を見るや否や、じゃがいもみたいな顔だからあだ名ポテトな、と言ったあなたの顔、猿みたいでしたね。
自動販売機でジュースを買うとき、なぜかいつも130円入れて10円おつりを出していましたね。
オレンジジュースを頑なにみかんジュースと呼び続けるその姿勢、ある意味素敵でした。
北海道に行ったとき、マフラーも手袋もしているのに、上だけ七分袖のそのセンス、私には真似できる気がしません。
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コーチ、あなたは私に何かを教えてくれたわけではないけれど、高知県出身のあなたは、間違いなくコーチでした。
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冬虫夏草が笑ってる#102
冬虫夏草が笑ってる#100
2009/08/28 Fri 22:38:21 [edit]
冬も終わり、少しずつ暖かくなってこようかという3月のある日、私は生まれた。よく泣き、よく遊び、よく学んだ。小学校では成績優秀、運動音痴、時々いじめっ子と喧嘩することもあったが、友達は多くいたように思う。きっと誰しもがそうであるように、思い出深き小学生時代であった。
中学校は海外だった。あれほど大変だったのに、時間が経った今となってはいい思い出になりつつあるのが、少しばかり悔しくも感じられる。受験に向かっての半年ほどは、今までの人生の中でもかなり楽しい期間だった。
夏には色んなことがあった。中学を卒業したのが夏、高校で留学したのも夏、帰ってきたのも夏。夏休みは長いから、遊んだ思い出もいっぱいだ。思えば初めてフラれたのも夏だった。あの子と喧嘩したのも夏だった。楽しい思い出、泣いた思い出、ない交ぜになって自然と涙が出てくる、セミの声が岩に染み入る、夏。
草食系男子なんて言葉が流行ったりしている昨今だけれども、決して時代に流されることなく、それでいてその時その時の自分で精一杯生きてきた。思えば遠くへ来たものだ。軽い気持ちで始めた毎週の小咄、「冬中夏草が笑ってる」は、ついに100回目を迎えた。読んでる人がどれだけいるのかわからないけれど、やる気と惰性が続く限り、これからもなんとかかんとか週一回、書いていけたらいいですね。
中学校は海外だった。あれほど大変だったのに、時間が経った今となってはいい思い出になりつつあるのが、少しばかり悔しくも感じられる。受験に向かっての半年ほどは、今までの人生の中でもかなり楽しい期間だった。
夏には色んなことがあった。中学を卒業したのが夏、高校で留学したのも夏、帰ってきたのも夏。夏休みは長いから、遊んだ思い出もいっぱいだ。思えば初めてフラれたのも夏だった。あの子と喧嘩したのも夏だった。楽しい思い出、泣いた思い出、ない交ぜになって自然と涙が出てくる、セミの声が岩に染み入る、夏。
草食系男子なんて言葉が流行ったりしている昨今だけれども、決して時代に流されることなく、それでいてその時その時の自分で精一杯生きてきた。思えば遠くへ来たものだ。軽い気持ちで始めた毎週の小咄、「冬中夏草が笑ってる」は、ついに100回目を迎えた。読んでる人がどれだけいるのかわからないけれど、やる気と惰性が続く限り、これからもなんとかかんとか週一回、書いていけたらいいですね。
テーマ: 自作連載小説
ジャンル: 小説・文学
冬虫夏草が笑ってる#99
2009/08/15 Sat 23:29:17 [edit]
一人の天才科学者が、他人の視覚に入り込める装置を開発した。
つまり、他の人の目の中に入り込むことができ、その人の見ているものを見ることができる。
しかし、あくまで受け身なものであり、こちらからその人の目を動かすことはできない。
その装置を使っている間は、自分が本当に見ているものは見えない。
しばらく装置を使った後、誰かの視覚から抜け出したその科学者は、他人の聴覚、嗅覚、味覚、触覚も感じ取れる装置を開発した。
他人の五感を感じることができる。しかし、その人の手や足を動かしたりはできない。あくまで感じるだけ。
そして、その装置を使っている間は、自分が本当に感じているものを感じることはできない。
しばらく装置を使った後、誰かの五感から抜け出したその科学者は、他人の思考にも入り込める装置を開発した。
他人と同じことを考えることができる。しかし、その人の思考を操作することはできない。同じことを考えるだけ。
そして、その装置を使っている間は、自分が本当に考えていることを考えることはできない。
しばらく装置を使った後も、その科学者は抜け出さない。抜け出すということを考えない。考えることができない。一人の天才科学者が、消えた。
つまり、他の人の目の中に入り込むことができ、その人の見ているものを見ることができる。
しかし、あくまで受け身なものであり、こちらからその人の目を動かすことはできない。
その装置を使っている間は、自分が本当に見ているものは見えない。
しばらく装置を使った後、誰かの視覚から抜け出したその科学者は、他人の聴覚、嗅覚、味覚、触覚も感じ取れる装置を開発した。
他人の五感を感じることができる。しかし、その人の手や足を動かしたりはできない。あくまで感じるだけ。
そして、その装置を使っている間は、自分が本当に感じているものを感じることはできない。
しばらく装置を使った後、誰かの五感から抜け出したその科学者は、他人の思考にも入り込める装置を開発した。
他人と同じことを考えることができる。しかし、その人の思考を操作することはできない。同じことを考えるだけ。
そして、その装置を使っている間は、自分が本当に考えていることを考えることはできない。
しばらく装置を使った後も、その科学者は抜け出さない。抜け出すということを考えない。考えることができない。一人の天才科学者が、消えた。
テーマ: 自作連載小説
ジャンル: 小説・文学






